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引用元: ほんのりと怖い話聞かせてくれ

125: やめてやれよ ID:xI1GnL750
16歳で初めて金縛りにあってから、転居先で必ず一回遭うようになった。
初回はさすがに恐くてたまらなかったが、二回目にかかりそれがとけた時、
これは半覚醒状態である、と確信するに至るある理由を体験した。
それからはそれを恐いと思わなくなっていた。
結婚して新居に移り数カ月後、深夜にそれは来た。
しかしこれは半覚醒状態であると確信していたため、どこまで意識をハッキリさせられるかをテストする余裕があった。
左側に人の気配がする。これは寝ている妻のものである。
足下の窓の外から軽い音。木の葉が風で擦れ合う音だ。
などと分析している自分は運動中枢を司る脳の一部が睡眠状態、意識、精神を司る部分が覚醒状態である、と認識した。
だが、からだはいっこうに動かない。
まいったな、と思いながら指先に神経を集中したりするが、やはり無理。
いつまで続くのかと考えた次の瞬間、
「やめてやれよ」
あまりにも驚いたためか、違う理由か、飛び上がるように上半身が起きた。
しかし確かに聞こえた。
腰辺りから腕一本分、60cmくらい右。
そして上に1mほどの所からの男の声。
部屋には当然、夫婦2人だけ。
聞き間違うような奇妙な音はしていない。
その後、転居した家でまた一度遭ったが前回と違いただただ目をつぶり、
あっち行け、助けて、と心の中で叫んでいた。